質屋家業は因果な商売。
日々色んなお客さんが質屋の扉をくぐってきます。
今回のブログはある既婚男性のお客さんのお話しです。
30代後半のその男性はちょくちょくと海外ブランド時計を質入れにやってきます。
来店する度に彼と軽い世間話をするようになり、
当質屋に来るときはいつも疲弊しきった顔をしているので、
「いつも疲れてるね、仕事大変なの?しっかり食えよ。」なんて声をかけて、常備してあるユンケルを彼に差し出すと、それを飲み干した途端に涙を流し始めました。
「質屋さん、話を聞いてくれますか?」
「いいよ、話を聞くよ。今日も暇だし(笑)」
よほど辛い生活を送っているのでしょう。
それをポツリポツリと話し始めました。
彼は結婚14年目の妻帯者。
高校生の時から付き合っていた女性と結婚し13歳のお嬢さんがいるそうです。
結婚3年目くらいに出来心から7歳年下の女性と浮気を始めたそうです。
それがいつしか本気になり、ついには浮気相手との間に男の子を作ってしまったようです。
(この時点で僕からしたらクズ男です。)
そこで奥さんに離婚を申し出て若い浮気相手と結婚しようと考えたかれは、
慰謝料も養育費も言い値を払うから別れてほしいと浮気相手ともども奥さんに土下座してお願いしたそうです。
その申し出を受けた奥さんは、離婚を断固拒否。
その理由が浮気は薄々感づいていた。旦那にはこれぽっちも愛情は残っていない。
だが、私と別れた後にその女とその子供がおまえと幸せに生きて行くのは絶対に許せない!
そういって二人にせまったそうです。
それから10年経った現在も離婚をしてもらえず、自分の幸せを放棄した奥さんとの生活は楽しいはずもなく地獄だそうです。
唯一の楽しみは3か月に1度だけ認知した浮気相手との子供と会う事だそうです。
なぜなら付き添いで来る浮気相手と会えるからだそうです。
この話を聞いてやりきれない思いでいっぱいでした。
だって、誰一人幸せな人がいないじゃないですか?
男性は自分の家庭と認知した男の子の養育費で質屋通い。
本妻は旦那と浮気相手とその子供を呪うことでしか生きられない。
浮気相手は待てども待てども男と結婚できず、不倫女はうちの子じゃないとご両親に勘当されたそうです。
子供二人もこんな環境では愛を知りません。
身から出た錆とは言え救われない話ですよね。。。。
浮気、不倫はクズのする事!
周りみんなを不幸にするだけです。
自分や子供の幸せを考えず、相手の不幸だけが生きがいなんて悲しすぎます。
でも、質屋の僕に出来る事は男性の時計を預かるだけ。。。。。
質屋って場末のスナックより色んな人の人生が詰まっているのですよ。
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